アクセントとメロディー
大阪弁は歌のよう。
大阪人は音の高低を重視しているのだそうだ。
思えば、大阪(の外れ)に生まれ、大阪(の外れ)住むわたしは、ずっとアクセントの概念がわからなかった。
おお↑さか↓とか書かれるアレ。
あ、この矢印はでたらめです。
わからないので。
矢印の↑=音が高いところ
なのかと思ったら、わたしの思い浮かべる音程と一致しない。
なぜだ。
音が高いところじゃないの?強弱?強弱とはなんぞや?
もう、やっぱりさっぱりわからないので、わたしはとうの昔に理解することを諦めた。
大阪人は音の高低の流れ、つまりメロディーで聞いている。
だから、他県出身の俳優さんとかが使う大阪弁に厳しいのだ。
他の地域の人たちはさほど気にしないのに、大阪人だけやたらと文句つけているように思う。
アクセントで聞く他の地域の人たちは、アクセント箇所が合ってさえいれば、あまり些細な違いは気にならないのかもしれない。
昔ある人に浜松の方言を教えてもらったとき、音程を合わせようとしていたら何回言い直しても「違う」と言われた。
相手が音程でなくアクセントで聞いていたからだろう。
大阪人はメロディーで聞くから、大阪弁ネイティブじゃない人が話すと「自分(相手のこと)音痴やねん!」ということになる。
とはいえ、大阪人がメロディーに厳しいのは大阪弁に対してのみであり、みんなが歌ウマというわけにはいかないのが残念なところである。